本州中〜西部・四国・九州の河口域から Xenassiminea nana n. gen. and n. sp. カハタレカワザンショウを記載する。この種の殻は微小・無色半透明・螺塔低平な蝸牛形でいわゆるシタダミ様を呈するが, 頭部−腹足・歯舌・生殖器などの解剖学的特徴はカワザンショウ科に属すことを示す。歯舌中歯に下歯尖を持ち, 頭触角が極端に短いことからカワザンショウ亜科の一員である。殻の大きさ(殻長0.8 mm, 殻径1.1 mm)はカワザンショウ科の全既知種中で最小である。大規模な内湾最奥部の砂泥干潟に深く埋もれた転石下に棲み, 近年は棲息環境の急速な消失によって危機に瀕していると見做される。 ZooBank registration: http://www.zoobank.org/urn:lsid:zoobank.org:pub:46AB42CF-497C-47DE-AA67-87AC6712CAEC [ABSTRACT FROM AUTHOR]